テーマ別実践交流会

池　田　考　司（北海道江別高等学校）
菊　地　千佳子（札幌医療秘書専門学校）
長　江　孝（こども共育サポートセンター）
市　原　純（北海道大学大学院教育学院）

　　ひきこもりの問題は、現代の子ども・若者が育っていく環境が等しく困難な状況にあることの、その反映として見ることができます。将来あらゆる人間関係から孤立しがちなリスクを抱えている子ども・若者たちに、その「育ち」を継続的に保障する方策が、現代では強く求められています。
　　テーマ別実践交流会２では、多くのひきこもりの若者にとって、就労支援というステージへ直接進むには難しい実態があることを踏まえ、「発達支援」という発想でその支援・援助を行っている実践事例を検討します。ひきこもりのリスクを抱える子ども・若者に対し、早期の段階で支援をスタートして多様な社会参加の経験を提供し、その若者が新たな人間関係を構築していく力を援助し、その成長・発達を支援している高校やフリースクールの実践に注目します。
　　そこでの支援実践者の各報告から、それぞれの支援現場から見える若者の現状や、それら実践の具体的なあり方、さらには現在その実践上で抱えている課題などについて交流し合い、「ひきこもり」という問題群を見据えた、より良い子ども・若者支援のあり方を探っていきます。