ごあいさつ

「派遣切り」が深刻化し、働く人々の生活と権利が危機的状況にあることが誰の目にも明らかになってきました。その下で「若者新法」が準備されるなどの新たな動きが生まれていますが、社会的ひきこもり状態にある人々への支援が拡充するか否か、大きな関心を寄せる必要があります。

　このように社会的ひきこもり者支援をめぐっては、経験交流や実態把握の段階から一歩進んで、問題解決のためのシステムづくりが急がれる段階に移りつつありますが、そうした状況にあるからこそ、「ひきこもり」とは何か、どんな対応が求められているのかを第三者にも伝わるように整理することが課題となります。また、支援者が果たしている役割についても改めて鮮明に整理することが必要でしょう。

　今回の交流会では以上のような問題意識に基づいて、改めて「社会的ひきこもり」とは何か、現段階の課題とは何かを検討してみたいと思います。もちろん全国各地の経験を深く交流し学びあう機会にしたいとも願っています。

　吹雪の多い時期ですが、是非とも多くの方が札幌にお集まり下さいますようお願いいたします。