1日目(2/18)の11時から開催する予定です。

 

特別シンポジウム

テーマ「新たな学び方 働き方へ」

【趣旨】

今,若者たちの社会への参加について考えることが求められている.競争社会のなかで傷ついた若者たちが,新たな働きかたを求めて集う社会的企業が韓国にある,HAJA Centerである.このHAJAには,面白い支援哲学がある,それは,Youth Culture Workshop of Work, Play, Self-determination”と“Creative and Autonomous zone with friendship and hospitality”である.この2つの哲学は,まさにHAJAが目指すべきものを表現している.HAJAを,仕事と遊び,自己決定の新たな文化を創り上げる場として捉え,HAJAは競争主義からの相互の傷つきを克服する友情とhospitalityを創り上げ自律的(自治的)に運営する場として規定しているのである.“Youth Culture Workshop of Work, Play, Self-determination”は,“Teenagers make new schools for new era”“Lose-lose game in competitive cram schools”“Self-leading and cooperative learning”の3つの哲学によって構成される,韓国における競争主義が次代の若者達を育てることに大きな障壁となり,さらに教育を通して競争主義を支える「競争率の高い」学校や塾により被害者となっている若者こそ,新たな時代を創り上げる新たな学び方を獲得し“Self-leading and cooperative learning”,つまり,協同学習による自己との向き合いこそ,競争主義と対峙する若者の育ちを保障するものと考えるのではなかろうか.ここで述べる「協同学習」とは,まさに競争主義教育とは実践的対義と考えてよいのではなかろうか.

 今回,招くYooja Salonは,ニートやひきこもりを対象とする社会的企業である,ここには,“지금 쓰러지는 것보다는 기다리다 뒤쳐지는 것이 낫다”という哲学がある.意訳になるが,これは,“今,がむしゃらになって倒れるよりは.じっくり待って遅れるほうが良い”という,まさに適応を急ぐのではなく,確実な参加を目指すものではなかろうか.

 このシンポジウムでは,我が国で社会的雇用に取り組む先進的な自治体である箕面市からシンポジスとを招いている.社会的い雇用とは,一般就労には至らないが「働きたい思い」を持った障害者が、たとえ重度の障害があっても自らの能力・適性に合わせて働くことができ、かつ自立して生活するに足る賃金を受け取ることができるようにする制度である。京都の中小企業同友会からもシンポジスとを招いている,京都は,中小企業が多い街であるが故に,京都で果たすべき役割を京都中小企業同友会はもっている.

 シンポジウムを通じて,若者達の新たな働き方,学び方につき活発な議論が生じることを期待している.

【シンポジスト】

Akii(李忠韓) さん [Yooja Salon]

栗原 久 さん     [ (財)箕面市障害者事業団 ]大阪府http://www.minoh-loop.net/

塩見 麻里子 さん [ あやべ若者サポートステー ション]京都府http://www.ayabe-magokoro.net/

土井 善子 さん        [ レストラン思風都(しーふーど) ]

【コーディネーター】

佐藤 洋作 さん  [ NPO法人文化学習協同ネットワーク ]東京都http://www.npobunka.net/

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